プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

ヤレ紙なしでの印刷前準備(生産性向上)

見当合わせと色調整をするにあたり、

ヤレ紙を通してから本紙を通すやり方をされている所があります。

 

私が印刷に初めて携わった頃は(44年前)

殆どの現場で当たり前だったと思います。

その頃は他の現場を知らないので、

何とも言えませんが、何人かの職人さんはそうしていました。

 

機長(印刷機を操作する立場)になった始めの頃は

他の職人さんがしていた様にヤレ紙を使って調整していました。

 

しかし、経験するうちに疑問が湧いてきました。

インキが載っていておまけにパウダーまみれのヤレ紙は

使えば使うほど無駄だと気付きました。

 

なので、本紙だけで見当合わせと色調調整をして、

そのまま本刷りをする様になりました。

そのお陰で、本刷りまでの時間が大幅に短縮できました。

(大体予備紙は100〜200枚以内に収まる様に技術を磨いていました。

 

 

その頃(40年前)は、
まだどこの現場でもやっていなかった様に思います。(多分)