昔(35年程前)に疑問を抱いていた事があります。
それは、プロセスカラーのインキの事です。
その頃のプロセスカラー印刷はCMYKの4色刷り(今も)ですが、
どうしても濁る仕上がりになるのです。
何故だか解りますか?
プロの印刷屋さんでも解る人は少ないと思います。
答えはブラック以外のインキが悪いのです。
シアン、マゼンタ、イエローのインキです。
説明します。
各メーカー毎に多少の違いは有りますが、
シアンインキの中には少量のマゼンタとイエローインキが混ざっています。
マゼンタインキの中には少量のシアンとイエローインキが混ざっています。
イエローインキの中には極少量のシアンとマゼンタのインキが混ざってます。
(解りやすいように混ざっていると言う表現ですが、要素が含まれると言う意味です。)
それと、網点が重なり合うこの2点が原因です。
シアンとマゼンタが重なると紫になります。
紫の補色の色はイエローです。
わかりますか?
シアンとマゼンタの中に補色のイエローが混ざっているから濁るのです。
マゼンタとイエロー(オレンジ)(補色はシアン)、
シアンとイエロー(緑)(補色はマゼンタ)も同じ原理です。
なので、オレンジ、緑、紫(RGB)は濁ります。
何故、混じり気のない理想的なインキが無いのか?作れないのか?
という疑問を長年持っていました。
その疑問を解決してくれたのが、
東洋インキさんのカレイドです。
それと網点が重ならない?
大日本スクリーン製造株式会社のFairdot2の網点。
これで、今まで濁っていた印刷物の彩度が高く印刷出来ます。
同じデータなのに
プロの印刷屋さんにお願いした印刷物より
家庭用プリンターで印刷(プリント)した方が綺麗に出来るの?
なんて言われなくて良いと思うのですが、、、
未だに全てのプロセス印刷がカレイドに変わらないのは何故でしょう?
まあそれは、カレイドインキがバカ高いからでしょうね!(ToT)