プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

表組みの線が一本だけ太いのは何故?

昨年印刷した32ページのパンフレットで、

商品と品番、価格が入った表組みが半分位あります。

 

改版修正の再版なのですが、

昨年のパンフレットで1ページの表の罫線の一本だけ

太く見えて印刷されていると指摘を受けたらしく、

直して欲しいとクライアントから言われ、

全て0.1ミリの罫線なのに、

どうすれば良いのかと言う相談がありました。

 

データ上では全て0.1ミリの罫線らしく、

一本だけ太く見えるなんてあり得ないので、

データ不備しかないと思うのですが、、、、

 

データを作成したデザイナーに聞いても

全て0.1ミリの罫線で作っているとの事。

 

不思議な現象なので、

こちらで印刷した昨年のデータを確認したとこと、

全て0.1ミリの罫線でした。

 

しかし、太さは同じでも、

太く見える線だけがスミ100%になっており、

他の罫線は掛け合わせのグレーでした。

 

あっさり、原因がわかりました。

 

同じ太さでも濃さが違うと

太く見えます。

 

細い罫線はわかりやすく、

文字の印刷でも、濃度違いで、

フォントの太さが違うように見えたりします。

 

やはり、印刷で一本だけ太くすることは不可能なので、

データ通りに印刷出来ていたと言うことでした。

 

解決して良かった案件でした。