プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

印刷代は商売してからずーと同価格です。

商売始めてから40数年経ちますが、

印刷代金はずーと同じです。

 

始めた頃は手差しの単色機で

早くて1時間に3,000枚位しか印刷出来ませんでした。

 

その頃の価格の決め方は(料金は仮です)

1,000枚までは一枚あたり3.0円

2,000枚までは一枚あたり2.8円

3,000枚までは一枚あたり2.6円

こんな感じでした。

 

こんな料金の決め方は矛盾が出来るのを

気付かないで使用していたのでしょうか?

 

1,000枚以内なら3,000円ですが、

1,010枚なら2,828円になります。

 

だから、ダメだと思い。

 

独自に基本料金2,000円プラス一枚1円と言う料金にしました。

 

1時間に3,000枚刷って、7,800円の売り上げです。

8時間で62,400円、

一月25日で1,560,000円

これは機械が回りっぱなしの時なので、ありえません。

 

版変えや色変えがあり、それに時間を取られるのです。

実際は印刷している時間の方が短いです。

 

昔と今とでは印刷料金は同じでも

印刷するスピードが違います。

1時間あたり少なくても6,000枚は印刷出来ます。

 

倍の速さにしかなっていないのですが、

4色機(多色機)とかは一度に4色印刷が出来、

版変えのみで色変えはありません。

 

なので、同じ料金でも割に合うかと思いますが、

儲かりません。

 

最近は機械代が安くなっているので、

昔と同じ料金でもなんとかやっていけます。

 

しかし、30年以上も同じ印刷代とは発展が無いですね。

 

多分、印刷物の売値は昔より安くなっていると思います。