プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

現在の印刷の段取りは昔と違う?

鳥は何故細くて揺れる電線に止まっていられるのでしょうか?

答えは飛べるからです。

もしも足を滑らせて落ちかけたとしても、
落ちて怪我をしたり、命を落とすことはありません。
飛べるから余裕なのでしょう。


人間が50センチのラインに沿って道を歩くとき、
地上なら普通にはみ出すことなく歩けるはずです。

 

しかし、50センチ幅の道が地上1メートルの所にあったら
普通に歩けるでしょうか?
それが5メートルならどうですか?


普通の人は0センチなら普通にあるけるのに、5メールとなら怖くて歩けないと思います。
それは高くなればなるほど、こころのゆとりが無くなるからではないでしょうか?

 

何故この話をするかと言うと、
印刷で言えば、道の高さは予備紙の枚数と同じだからです。

 

予備紙が少ないほど印刷オペレータはゆとりが無くなり、多いほど余裕がでます。

 

ゆとりがあれば、気が楽なので、
通常よりは予備紙の使用も少なく、上手く印刷できます。

 

逆にゆとりがないと色んな所に気が回らなくて、
失敗する可能性が高くなります。

 

高い用紙だからといって、予備紙を減らしたりすると、
失敗する可能性が高くなるので、くれぐれも減らさないでくださいね。


お願い致します。(m_m)

 


ちなみに
昔の印刷屋さんは本番印刷する前に、印刷済みの用紙を数十枚通して本紙を通します。
それで、見当を合わせたり、色の確認をしてました。
現在では印刷済みの用紙を通すことはなく、全て本紙で行なっています。
なので、予備紙が多く必要なのです。