印刷通販会社の価格競争も激しいですが、
品質での競争も結構あります。
高精細で高品質(綺麗)に印刷出来ますと各社訴えておられます。
果たして高精細で印刷すれば、全てが綺麗に印刷出来るのでしょうか?
オフセット印刷はカラーの場合、通常175線で印刷します。
高精細とは175線より上の線数の事ですが、
240線のところもあれば、280線や300線のところもあります。
線数が大きければ大きいほど綺麗に印刷出来るのでしょうか?
答えは出来ません。
逆に綺麗で無い状態で印刷できてしまいます。
要するに条件次第なのです。
その条件とは
1、印刷する用紙
どの用紙でも同じように印刷出来る訳ではありません。
用紙によってドットゲインの値が違います。
ドットゲインの小さい(平滑度の高い)用紙なら
高精細で印刷すれば凄く綺麗に印刷出来ます。
2、印刷機械の状態
きちんと整備されている機械はドットゲインは少ないです。
それでも印刷機械は個体差があり、それぞれドットゲイン値が違います。
同じメーカーの同じ機械でも違います。
印刷する速度でもドットゲインは変わります。(速いほど大きい)
3、インキの硬さ
柔らかいほどドットゲインは大きくなります。
但し、固ければ良いものでもありません。
全てはドットゲインが重要なのです。
新聞紙に300線で古い機械で印刷して、
綺麗に刷れると思いますか?
発注されるときに、なんでもかんでも高精細は間違いです。
印刷する用紙で決めましょう!
下記の記事もご参照ください。
どの用紙でも高精細が選べてしまうのはどうにかして欲しいですね。
価格が同じなら高精細がお得?(違いますよー!)