プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

印刷物で人殺し?

凄いタイトルですが、

印刷物で人殺しなんて、出来るのか?!

出来るのです。

医薬品の中に入ってる用法・用量が記載してある添付文書です。

これは紙に刷った印刷物です。

 

もしも、この内容にミスがあった場合。

一回1錠が10錠になっていたら、、、、

(こんなことは無いですが、、、、、)

 

あった場合は薬なら死んでしまいます。

まさに人殺しですね。

 

また、食品に貼ってある、品質表示。

これに間違いがあった場合、

例えば、甲殻類が入っているのに、記載されていない場合。

 

安心して食べたら、アレルギー反応で息が出来なくなる。

一つ間違ったら、死んでしまうかも?

これも印刷物で人殺しですね。

 

本当に口に入れるものに付いている印刷物は

慎重に取り扱わないと取り返しが付かない事になり得ます。

 

 

先日、

食品に入っている品質表示の印刷物のリピートで、間違いが起こりました。

 

品名が同じ、絵柄が同じ、品質表示部分のみ違うデータで印刷されました。

リピート物なので、問題ないと誰しも疑う余地なしで、

商品と一緒に流通してしまいました。

 

最終の小売店で発覚して、全品回収で事なきを得ましたが、

もしも誤って消費者の口に入っていれば、
アレルギーで命を落とす可能性もあったかも?

 

なので、

データ管理の徹底と伝票の確認をしっかりして

同じミスを繰り返してはいけないと思いました。

 

 

ちなみに、ミスしたのは当社ではありません。