プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

早くも年賀状印刷の時期になりました。

郵便局のお年玉付き年賀はがきが11月1日(水)に発売されます。

 

2003年をピークに年々発行枚数が減ってきています。

時代の流れなか、

SNSで繋がるようになり、いつでも連絡が取れて、

何してるかも手に取るようにわかる時代に、

年賀状を送る意味があるのか?

 

送るにしても、せいぜい疎遠になっている

親戚ぐらいで、友人には送る必要がないように思います。

 

ネット通販の年賀状印刷はとっくに予約が始まっています。

予約が早いほど、割引率がよいので

頼む方は早く頼まれた方が得策です。

 

郵政も民営化して印刷もネット受注してますが、

印刷業者から見れば、かなり有利でなんかずるいですね。

 

印刷業者はお年玉付き年賀はがきは

郵便局から購入しないと手に入りません。

 

印刷業者向きではないのですが、

4面付きのものが販売されています。

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仮に100枚なら25枚を印刷して

四分割に断裁して100枚にします。

 

これはプリンターのカウンター料金を四分の一にするためです。

 

印刷屋さんにあるプリンターや企業にあるプリンターは

インキ代は掛からない代わりに

一枚印刷したら幾らというカウンター契約をしています。

料金はインキの量ではなく、通した数なのです。

 

 

一般の方は一枚ずつ印刷する場合と

4面で印刷する場合と、インク代は全く同じです。

印刷後、切り離さないとダメなので、余計に手間がかかり、

メリットは全くありません。

ただ、インキが非常に高いので、自宅のプリンターで印刷される場合は

インキの消費が少ない軽めの絵柄を選ぶのがお薦めです。

 

カウンター料金では4面で印刷する場合は、

同じ100枚でも印刷代が四分の一になります。

その分、断裁代がかかりますが、トータルではお得です。

 

数が多くなってくると

この少しのお得が大きな利益になります。

 

しかし、失敗した時のリスクも4倍になります。

印刷ミスをした年賀はがきは、新品と交換してはもらえるのですが、

一枚あたり、5円掛かります。4面付きでは20円です。

 

また、4面付きはがきは数量が限られているので、

早く頼まないと売り切れる恐れがあります。

 なので、多い目に買うのですが、

買いすぎて余ってしまうと

現金に変えることはできないので、大きな損失になってしまいます。

 

余った年賀はがきは

あとで切手とか、官製葉書とかに交換します。

 

 

個人の年賀状印刷は自分でするのも結構邪魔くさく、

業者さんに頼むにしても、探すのも面倒なので

毎年同じところにお願いするケースが多いと思います。

 

なので、早くに顧客を抱え込んだところが有利だと思います。

 

最近は宛先の印字までしてくれるサービスもあります。

 

ほんとうに便利になりましたが、

いつまで年賀状を送るのでしょうね?

 

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