プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

オフセット印刷はUV印刷が主流になってきます。

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通販印刷で多い、オフセット印刷はですが、

少し前までは通常インキ(自然乾燥)での印刷でしたが、

最近はUVインキを使用したUV印刷が主流になってきています。

 

UV印刷とは印刷後に紫外線を照射して

インキを強制的に硬化(乾燥)させる印刷です。

 

なぜ主流になってきているかと言うと、

たくさんのメリットがあるからです。

 

印刷後にすぐに加工ができるメリットがあります。

 

近年は短納期が要求されるケースが多く、

通常インキでの印刷では加工できるまでは最低でも5時間は必要でしょう。

 

そんな時間は待てません。

 

印刷速度は速く、1時間に15,000枚も印刷できます。

それに比べて加工は時間が掛かります。

 

少しでも速く加工しないと、

加工待ち印刷物が大量に発生します。

 

仕事量の多い、通販ではなるべく早く加工したいので、

乾燥待ちが最大のネックになります。

 

印刷から加工まで、

スムーズに仕事を回すには乾燥待ちがないUV印刷が良いですね。

 

スプレーパウダーを吹き付けないので、

表面加工や折り加工がある商品は後加工での

スプレーパウダーによるトラブルが軽減されます。

 

そして、インキが乾燥しているので、

大量に積み重ねてもブロッキングのトラブルがほぼ無い。

 

しかし、メリットばかりではありません。

インキが約2〜3倍すると言うデメリットもあります。

しかし、UV印刷のメリットを考えた時に、

メリットの方が大きいのでしょう。

 

今後はますますUV印刷が主流になると思います。

インキ代の高い分をどう考えるかですね。