プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

シール・ラベル印刷はまだ安泰?

印刷業界の中には

シール・ラベル印刷があります。

 

ステッカーとは少し種類が違います。

 

 

大雑把に言うと

ステッカーは屋外で使用し、長く使う用途で、

車に貼ったり、ショーウィンドーに貼ったりする

水に濡れても大丈夫なもので、サイズも少し大きめです。

 

 

それ以外のもので、

裏にノリが付いているものはシールまたはラベルでしょう。

 

 

そのシールやラベルの印刷を専門にしている印刷屋さんがあります。

印刷組合もシール印刷組合があります。

 

印刷通販の取り扱いが多い、

一般商業印刷物の市場規模に比べると規模は小さく

シール印刷屋さんもオフセット印刷屋さんの規模に比べれば

小さいところが多いです。

 

印刷方式は凸版が多く、

特色印刷が多いのが特徴です。

 

シールの用紙は巻き取りでロール状のものを使用しています。

印刷後に型で抜き、適当な長さにカットしてシート状にしています。

巻き取りのまま納品の場合もあります。

 

シール印刷の種類は非常に多く、

サイズは商品ごとにバラバラで、抜き型も違う、

用紙の種類も結構多く、裏の糊の種類も多いです。

 

商品ごとに全て仕様が違います。

印刷方式も凸版も平圧もあれば、凸版も輪転もあります。

インキも油性とUVがあり、

オフセット印刷機で印刷する商品もあります。

最近はオンデマンド機もあります。

 

仕様がバラバラなので、

印刷通販の様に、

商品のサイズと用紙と色数と枚数だけで価格を設定しにくくなります。

 

シール印刷もネット通販がありますが、

商業印刷物の様に通販が伸びて行く様には思えません。

 

商業印刷物はネット通販にかなり仕事が流れていますが、

オリジナルシール印刷は

ネット通販では売りにくい商品なのかもしれませんね。

 

今後はどうなるかは不明ですが、

現時点で印刷業界の中では、まだまだ安泰な気がします。