プロの印刷屋の独り言

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組版ルールも時代とともに変わる?

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活版印刷全盛の頃は

新聞や本(書籍)は活字を組んで印刷していました。

その名残で文字のことを活字と言って

本を読まない=活字離れ

と言う表現を最近でもされていますね。

 

 

その後は文字は写真植字の時代になり、

誤植という言葉が生まれ、

今はデジタルフォントに置き換わっているにもかかわらず、

未だに誤植と言っていますね。

 

正確にはタイプミスとか

変換ミスの方が正解のような気がします。

 

活字時代は文字と文字の間は一定で、

ほとんど全角ベタ送りだったのが、

写真植字になり、文字の間を詰めて組んだりしていました。

その時代の書籍が全盛になり、

活字で書籍を読んでいた時代の方は

この詰めてある文字が読みにくいと感じたこともあると思います。

 

でも、慣れというものは恐ろしく、

DTPになって、クオークエクスプレスが出だしの頃の組版

活版の時代の全角ベタ送りに逆戻りし、

文字の詰めが甘いと言われたものです。

 

 

近年は日本語もプロポーショナルフォントになり、

ソフトが自動で詰める処理をするようになったので、

今は詰めるのが当たりまえの時代になっています。

 

何れにしても読みやすいのが一番良いのです。