高品質を売りにしている印刷通販会社さんもありますが、
印刷物の品質って何を基準にしてるのでしょうか?
印刷通販で取り扱いの多いのが圧倒的にカラー印刷です。
では、どのように仕上がれば品質が良いのでしょうか?
良い仕上がりよりも
悪い仕上がり(印刷トラブル)を考える方がわかりやすいと思います。
1、汚れ
2、色むら
3、裏移り
4、見当ずれ
5、カスレ
6、ヒッキー
7、ゴースト
8、その他
(トラブルの解説はまた別の機会に書きます)
このようなトラブルがなけでば、一応良品と言えます。
しかし、一番大事な色目はどうでしょう?
以前頼んだ印刷物を追加で同じ印刷通販会社に頼んだのに、
刷り上がってきた色が少し違うと言う経験はないでしょうか?
同じデータで、同じ印刷会社なのに何故同じ色にならないのか?
と疑問に思われるのではないでしょうか。
実はオフセット印刷というのは
非常にシビアで、わずかなインキ濃度の差で色が変わってしまいます。
用紙上のインキ皮膜(インキの厚み)はわずか1ミクロン前後です。
この1ミクロンを制御しなくてなりません。
如何に高度な技術なのか、わかって頂けるでしょうか?
通常の印刷会社は、色の差が出ないように
再版の場合は前回のものに色を合わす作業を行なっています。
通販会社は自社の標準
(Japan Color認証制度を利用し標準印刷をされている会社さんもあります。)
で印刷されますので、
前回サンプルに色を合わせる作業はしません。
(一部の会社さんは別途費用でされています)
ですので、
多少の色違いは許容範囲として受け入れるしか無いように思います。
極端に違う場合はクレームを入れた方が良いかもしれませんね。
ちなみにパンフレット3回お願いした結果です。
これくらいは許容範囲と考えましょう。
左1回目、中央2回目、右3回目
写真では判断しにくいのですが、1回目と3回目も多少色は違います。