プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報や印刷通販の選び方などをお伝えします。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

印刷通販の正しい選び方(品質)

印刷通販を利用しているユーザーアンケート(印刷ジャーナル調べ)で 印刷通販を選ぶときの優先順位は 1、価格 27% 2、品質 22% 3、納期 20% 4、サポート 7% 5、製品のバリエーション 7% 6、支払い方法のバリエーション 6% らしいです…

オフセット印刷とオンデマンド印刷の正しい選び方

印刷通販に少部数の印刷物を発注する場合、 オフセット印刷とオンデマンド印刷のどちらかを選べることが多いです。 ユーザーにとって何がどう違うのか判らないので別に綺麗に印刷されていればどっちでも良いわけで、そもそも何故選ばなければならないのでし…

印刷用紙の選択は非常に重要です。

印刷物の用紙の選択はどうすればいいのか、 結構難しいと思います。 それは種類だけではなく、厚みも重要です。 選ぶ用紙によって製品にならないこともあります。 一般の方は用紙の名前すら分かり難いと思います。 代表的(定番)な上質紙、コート紙、マット…

印刷通販は納期で価格が変わる。

毎年発注いただく冊子印刷で 印刷通販を利用しました。 A4中綴じ16Pの表紙と本文が同じ用紙で 両面ともフルカラーのお仕事です。 通販は納期が長いと安く、短いと高くなります。 時間で価格を決めています。 納期と言ってますが、 納品される日ではなく出…

シール・ラベル印刷はまだ安泰?

印刷業界の中には シール・ラベル印刷があります。 ステッカーとは少し種類が違います。 大雑把に言うと ステッカーは屋外で使用し、長く使う用途で、 車に貼ったり、ショーウィンドーに貼ったりする 水に濡れても大丈夫なもので、サイズも少し大きめです。 …

業界診断報告書

中小企業団体の業界診断報告書が見つかったので 平成26年度版なので、少し古いのですが読み返してみました。 報告書の中に 未来に向けた提言という項目がありました。 そこに書かれているのは、 顧客サポートで付加価値を高める事業展開の基礎を作り 1、…

組版ルールも時代とともに変わる?

活版印刷全盛の頃は 新聞や本(書籍)は活字を組んで印刷していました。 その名残で文字のことを活字と言って 本を読まない=活字離れ と言う表現を最近でもされていますね。 その後は文字は写真植字の時代になり、 誤植という言葉が生まれ、 今はデジタルフ…

オフセット印刷は水が命です。

オフセット印刷(平版印刷)の原理は水と油(インキ)が反発する特性を用いて印刷部分とそうでない部分を分けています。 平版印刷は平らな刷版を使うので、印刷部分に高さがないために、印刷部分は水を弾きインキが乗り、印刷しない部分に水を含ませてインキ…

粗利率の良い印刷物は名刺かも?

名刺印刷は需要も多く、 検索でも「名刺印刷」は検索数も非常に多くビッグキーワートになります。 ヒットする数もこれまた多く約 13,100,000 件です。 どこの印刷屋さんでも結構名刺印刷は取り扱っています。 いろんな印刷がある中で、 名刺印刷は原価を安く…

軽印刷はオンデマンド印刷に置き変わる?

軽印刷てナニ? と思った方が多いのではないでしょうか。 何が軽いのでしょうね? ウィキペディアでは下記のように 印刷技術あるいは印刷業態の分類方法の一つ。あまり一般でなく、印刷業界内部で使われる用語であり、「軽い」という言い方には「難度の低い…

ネット印刷は全てが安い訳ではない

♪ ネットでいんさ〜つ、プリント◯ッ◯ ♫ どこかまるわかりですが、ここは価格で勝負してますね。 この会社の影響で他のネット印刷会社は価格を下げなければ 勝負になりません。 でも、それは限られた商品だけに言えることです。 例えばA4サイズのカラーチラシ…

2017年、印刷の月「印刷功労賞」

9月が印刷の月だとは知りませんでした。 調べたら日本印刷産業連合会が勝手に決めてるのですね。 日本印刷産業連合会のHPから引用 日本印刷産業連合会(日印産連)は、9月を「印刷の月」と定め、会員団体/企業と共に協力し「一般社会の印刷産業への認識を深…

印刷機メーカーが印刷の未来を決める

印刷会社は印刷機をメーカーから購入して印刷しています。 印刷機メーカーがなければ印刷できないのです。 印刷機メーカーの作ったものを 多少カスタマイズしておられる会社さんもありますが、 ほぼそのまま使っています。 オフセット印刷自体は半世紀に渡っ…

オフセット印刷機の進化?

活版印刷の時代からオフセット印刷に変わって 半世紀ぐらい経ちますが、その仕組み自体は全く変わっていません。 当初と比べれば、 かなり使いやすくはなっています。 便利になった部分の昔と今を簡単に比較してました。 目次 1、給紙(印刷用紙を印刷機械…

印刷に関わっている業者さんは沢山あります。

印刷物は印刷屋さんだけで作れるわけではありません。 いろんな会社さんの協力があってこそ出来るのです。 例えば、 チラシを印刷する場合 印刷するまでに企画デザインが必要です。 まずはプランを練ります。 これは印刷営業や、プランナーやデザイナーの方…

日本語では同じ印刷でも英語では違う

印刷とは 紙などにインキによって文字や絵柄を再現することですが、 印刷する方法によって日本語では同じですが、英語では違います。 印刷について詳しくは Wikipedia を参照してください。 何が違うのかといえば、 印刷するのに圧力をかけるか、そうでない…

プリントアウトの原稿なのにデータが無い

昨年度から請け負っている ある地区の運動会のプログラムがあります。 昨年度はその前の原稿を元に 来年もあるということだったのでデータ化しました。 今年度の分が入稿されてきました。 修正が結構あり、年度と日付は毎年変わります。 データ化しているの…

色のクレームは無くならないです。

カラー印刷でも特色印刷でも 刷り上がった色に対するクレームは無くなりません。 お客さんがダメだと言ったらダメらしいので、 刷り直しになるケースが殆どです。 でも、色を見る目は人の目で 色を感じるのは脳です。 脳が色を見てるので、 見ている人の主観…

印刷も色々な種類があります。

印刷通販の始まりは 名刺とかDM(ハガキ)だったような気がします。 もう、印刷通販も定着して何年も経っているので、 記憶が曖昧ですが、 その後にオフセット印刷が出てきたのではなかったでしょうか? 今はそれに加えて、 シール印刷の通販サイトや、 伝票…

印刷物が価格競争になった理由

印刷物が価格競争になった理由は 営業の提案力の低さでからではないかと思います。 大半の営業は単に印刷物を 印刷して納品して終わりにしています。 お客様が求めているのは 印刷物ではなく、それによって得られる成果です。 見た目がかっこいいいデザイン…